印刷博物館

小さな頃は無口だった。周りに大人がたくさんいて騒々しくて、自分の声などあってもなくてもどうでもいい日々。いつも父の膝に座っていた。おばぁちゃんが大好きで、おばぁちゃんが親友だった。自分の事しか興味がなく、よくもまぁ今こうして会社経営などしているものだ。

そして友達。友達がいる。びっくりだ。よほどいいやつに違いない。

「あのね彼はアレなの。あれ。英語4文字の」「C3PO?」「ううん違う。AD…」「R2D2?」「違うって。スターウォーズの話じゃなくってね(笑」

これはわたしと友人の今日の会話。正確はADHD。わたしの元パートナーの事である。

「最初のスターウォーズを一緒に観たもんね」「うん」

ほんとは仲良し3人組だった。でも1人先に逝った。今も信じられない。

今日たくさんの本を見ながら話した。「ねぇ、絵を描きなよ」「そうだよ。描きなよ」お互いに描きなよ、と言い合った。わたし達はイラストレーションを専攻していたから。

楽しかったな。今日。ありがとう。