そして僕は途方に暮れる①

大澤誉志幸さんの楽曲「そして僕は途方に暮れる」は、1984年(昭和59年)カップヌードルのCMソングに起用され、その映像と共にわたしの想い出の一曲となった。
1984年はわたしが結婚した年であり、わたしは当時26歳、一学年下の元夫は早生まれなので24歳だった。
26歳と24歳。筆記してみると、わたし達はまだなんでもない若者であった事は当然ながら、生涯の伴侶を選ぶ目もあったのかどうかわからない事が、この数値で実感できる。というか、今にして思えばその目はなかったのであろうが、わたしが彼を選んだのにはちゃんと理由があった。それは「彼はわたしが産むだろう息子の(なんの根拠もなく、わたしは男子を授かると信じていた)、きっと良い父親になると直感したから」であった。

この直感は深い意味を含め正しかった、と思っている。彼は息子を育んだと思っている。それは間違いなく。


(続く)

書いている途中に友人から送られて来た写真。2017年7月末以来灯ることのなかったわたしのカフェのライト。ただのゴロンゴロンとしたボールになって、隅っこで眠らされてけど、友人のスタジオで今日また光となった。もっといっぱいあるから、いつかまた全部点けられたら嬉しい。