五月の風
ゴールデンウィーク!
店にちらっと顔を出した帰り道、近所で旅気分でも味わおうと寄り道をしました。写真の最初の2枚、氷川神社です。
神社の美しさは、鎮守というコンセプト(嫌な言い方。他の言葉出てこい!)が創りだしたものだなぁ、うんうん、とうなづきつつ、スーパーの袋から野菜をのぞかせそぞろ歩き。クリスチャンなので、偶像崇拝はしません。森羅万象が神であると感じる場所で、気を抜くことが、私の祈りです。
さて、渋谷区渋谷1-6-8、「渋谷のいろは」という住所を持つ私の会社とスタジオ、そして店もまた、鎮守と言うには大袈裟ですが、宮益坂上と宮下公園という「宮の上下」を繋ぐ坂道にあり、何かしら陰陽師の仕事を感じる場所ではあります。
スクランブル交差点の喧騒から離れ、渋谷を見守るとても良い場所。
先日オープンから丸3年を迎えたカフェレストランL.LovesR.は、時折facebookから浮き上がってくる過去を見るにつけ、すでにたくさんの素敵な想い出を抱えています。
初めての飲食店。スポーツで例えるなら、経営という二文字のコーチは、私やスタッフをスパルタで鍛えにかかりました。自分も選手として鍛えられている真っ最中でありながら、監督も務めなければならず、がしかしそんな甲斐性もスキルもないルーキーの私は、チームメイトをうまく守ることも育てることも出来ませんでした。
「負けない!」と胸に書いたTシャツを着た自分が、ごく自然に心に住み始め、毎日黙々とひとり心のグランドをランニング(実際にも走ってました)。が、ある日ふと、「何に負けたくないのだっけ?私は」と己に問うたのです。負けたくない相手があるとすれば自分。でも、今の自分なんて誰と何を勝負したところでボロ負けなのです。ふと周りを見ると、みんながとても疲れているのがわかりました。己に対する勝負魂が消滅し、絶対やめたくない!と決心していたモーニングタイム=朝ごはんやめました。
そして今回(相当端折りますが・笑)、エルラブはディナーをやめることになりました。ディナーという時間空間を創ることが出来なかった、というのが正直な理由です。
立ち上げからの大久保シェフも、現在の森山シェフも、私の求めるメニュー作りを一緒に頑張ってくれましたし、スタッフみんな、たくさんのアイデアを出してくれました。
素敵なメニューを頑張ってもらっても、制服や音楽を変えても、やはり「ディナー」を召し上がるにはカジュアル過ぎるデコレーション。。
「カフェだね、うちは」と私が今回きっぱりと言うまでもなく、お客様はもちろん、私以外多分みんなそう思ってたのは間違いないと思います・笑。
そんな訳で(また端折ってます・笑)トラディショナルなカフェ(お酒あり、という意味)として、やっていく決心をしました。
アクアパッツァやステーキは他にも美味しいお店がありますから、そちらにお任せします。
私は(私たちは)ポップオーヴァー(に代表される、うちのスペシャリテ)で、「ちょっと幸せ❤︎」な時間と空間を創っていきます。
コンセプトは変わっていません。
イコールそれは、私のクリエイティブのコンセプトですから、ピーチ・ジョンをディレクションしていた時も同じです。
「心の青空を広げられるような」
仕事をしていきます。
平日ランチは今まで通りのブッフェ。営業時間は変更、23時まで(日曜は20時)。ノーチャージ、学割あり。パスタを復活させ、ピザベイビーの種類を増やし、いろいろ値下げをしました。
改めましてのエルラブカフェ。
どうぞよろしくお願いします!
氷川神社。近所ですがずっと素通り。初めてちゃんと行きました。
大きな鳥居。くぐるだけで、気持ちがいい。
こちらもご近所旅。ウエスティンホテル。「ウエスティン・ローズ」という薔薇です。
旅気分なので季節の果物を使ったカクテルを。マンゴーのフローズン。
夜景が好きでたまに行きます。
お店のチラシ。3周年のポスターとリンクしたデザインは伊藤の作品。伊藤はいま自宅で作業をしています。新人の大口がアシスタントをして仕上げてくれています。
この2枚も伊藤の作品。エルラブを本当によくわかってくれて、それは私をわかってくれているということ。そんなデザイナーに出会えた人生は、CD冥利につきます。過去のイベントや劇団5454のポスターもまた、伊藤の愛が溢れていて、未来永劫、宝物です。
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