2018年紙袋大賞(個人行事)

紙袋を捨てられないという事に関しては、ライバルの登場を常に待ってるが、あんまりいない。幼少期・児童期に集めていた紙を思春期に手放してしまった事を後悔した日から、好きな紙(袋と箱と包み紙)は「とりあえず一回とっておく」と決めている。それはお菓子の包み紙や服のタグの類にも及んでいるので、年に一回は「査定」が必要となる。お菓子の包み紙は青い鳥から普通の鳥(黒い鳥とはかわいそうで言えない)に変わるのも割と早く(1〜3カ月)、一年待つほどの事もない(理由は「新しい紙」とどんどん出会ってしまうから)(浮気!)。写真を撮って捨てている。
に対し、紙袋はほとんど捨てないので、年イチの査定は結構大きなジョブである。そしてそれは今日突然に始まった。生き残りをかけたこの査定は、昨年残されたものたちも一緒に受けなければならない。無情にも、去年残ったが今年は落ちる、というものたちも少なくない。審査に残り続けた、名球会ならぬ名袋会入りしたものたちは、屋根裏部屋にしまわれ、私が死ぬ時一緒に燃やされるか、私がこの先万が一アンディ・ウォーホルのような者となれば、六本木ヒルズの美術館にタイムマシーンとして飾られる。

まだ片付けの途中なので、大賞の発表に移ろう。
H&Mとモスキーノのコラボレーション。このショッパーの凄さは紙質は言うまでもなく、さらに、持ち手のリボンと光沢あるロゴの印刷。ショッパーにここまでの予算をかけるなんてちょっとやそっとのブランド愛じゃない。もちろん、折筋の出ない真ん中凹みタイプ。美意識高い。圧巻。

ちょっと歴代の大賞を振り返ってみよう。昨年はこれ。

西武百貨店の復刻版。懐かしい。よくぞやってくださった。
これはその前。大好きなバーグドルフグッドマンのクリエイティブ・ディレクター、リンダ・ファーゴの特別ヴァージョン。
これは今年の特別賞。西光亭の小分け用。ちっちゃくて白地にスミ一色という「正直者」感が愛しい。

赤い袋が合格者。