雨が降ってる。夏はもう行ってしまったみたいで、9月から10月は寂しいような、冷たい空気が待ち遠しいような、とても文学的な気持ちになる。

先輩の歌を歌唱して8月15日にリリースした。

8と15には理由があって、3が自分の運命という気がするからである。昭和33年6月15日生まれ。私は3の塊でできてる。さらに、雨は恋愛背景で作られているので、もう無くした恋のボタンを探す。過去好きになった人は、3月か4月生まれの牡羊座または6月か9月生まれ。還暦からスタートする(一応)歌手として、誕生日の6月15日リリースを考えていたが、歌唱(力)が間に合わず、リリースのプロデュースをしてくれた鈴木ヒロト氏とあれこれ相談の結果、6に3を足した数字で8(ヒロト氏も3月生まれ)。その日は終戦の日なので、失恋や商売の失敗なんかよりもっともっとつらい出来事がある事を肝に命じて生きる事も誓える。そんな過大評価や批判をもらえるほどの存在じゃないから言うまでもないが、誰かを癒すなんていう、そういう偉そうな気持ちで歌ったわけじゃない。特攻隊の男の子たちほどの刹那は一生この世に存在しないと思うし、その母たちを想うと、事実を忘れないでいる事しかできない。礎になってくれた方々のおかげで、こうして私なんかが歌える時代が来ました、ありがとうございます、という事でしかない。…本当に。


私の歌唱はともかく、イントロで降っている雨が、エンディングでやんでいる(そう聞こえる)このアレンジは秀逸。2番のサビに実は、作詞作曲者である私の先輩、鈴木康志さんのコーラスが入っています(優しさの素)。私がどう、という事より、名曲なので聞いてください、と心から言いたいです。

どうぞよろしくおねがいします。