BP計画

漁介の文章。
「現在、BP計画(ビーピーケイカク)というユニットに関わっております。劇団5454の板橋廉平と落語家の笑福亭べ瓶さんが立ち上げた演劇ユニット。
べ瓶さんは、鶴瓶さんの最後のお弟子さんということで、落語家界の若手ホープです。僕は。落語を理解出来ないことが多いのですが、べ瓶さんのは本当に面白いの。
BP計画の旗揚げとなる今回、二人にお声掛け頂きまして僕が作演出を務めております。そして、なんと二人芝居。
何が「なんと」なのかとご説明しますと、演劇というのはとにかく集客に苦しむことが多いのです。二人芝居で客席を満員に出来るのは、名の知れた俳優に限られます。あとは、そこそこ続けている劇団が企画公演的に二人芝居を上演するとか。
とにかく、旗揚げで二人芝居をする、というのは無謀かつ気が触れた企画です。なんともまぁ二人らしい挑戦。そして、その挑戦は廉平から溢れる自信が客席を満席に……するはずでした。ええ。間も無く初日を迎えると言うのにお席に余裕がありありです。廉平の自信はなんだったのでしょうか。鋭角に申し訳ないのですが、ぜひご来場頂けたら嬉しいです。詳細は、こちら。
http://4484.jp/BPplan/trush.html
「なんだよ。ガラガラだから来てくれって必死かよ。しょうもな」
待ってください。そういう意味じゃないのです。
演劇をよくご覧になる方にお聞きしたいのですが、二人芝居ってどんな印象ですか?
「展開や内容がショボい」「短編が限界」「アンジャッシュの方が上手い」
そんな印象をお持ちではないでしょうか。僕はそんなイメージです。つまり、若干否定的です。
二人芝居は、登場人物が少なく、展開も作り辛く、平坦になりがちです。では、なぜ二人芝居なんて上演するのか。二人しかいない登場人物だからこそ人間性と関係性が、説明しなくとも見えてくる面白さがあるのです。
今回書いた『トラッシュ』は、否定的なイメージをひっくり返す作品になっているはずです。
この世に生きる人間が「なんでもいい」と放棄した選択を、代わって選んでいくという、日常の裏側を描くちょっと不思議な設定。そこに翻弄される二人の男。上演時間は70分と短めですが、物足りないなんてことはないと思います。
ランチなに食べる? 
一杯目なに飲む? 
髪切ったんだけどどう? 
入浴剤、箱根と草津どっちがいい? 
日々の中で「なんでもいい」「どうでもいい」と思うことがある方は、新たな視点を楽しんで頂けるはずです。
来週9日(水)~13日(日)は東京・阿佐ヶ谷にて。
再来週17(木)、18(金)は大阪・中津にて。
チケットのご予約はHPからもできますが、僕のご連絡頂きましたらお取り置きさせて頂きます。
お忙しいとは存じますが、春陽としても力作です。どうかご来場頂けたら幸いです。」